1997年頃、

大学の友達に誘われて、

人生で初めて「ビラ配り」というものを経験しました。

 

当時の日本ではほとんど知られていなかったミュージカルの

日本人キャストでの初上演のチラシを受け取ってくれる人は少なく、

世間知らずでナイーヴな20歳そこそこの青年とっては、

それだけで自分を否定されたような

辛い気持ちになったのを良く覚えています。

 

 

しかも、バイト代の支給はありませんでした。

 

 

その代わりに。

 

 

取材という名目で、

ニューヨークへの往復航空券と、

17丁目と2ndアベニュー辺りの古いホテルの宿泊券、

1枚の観劇チケットをいただきました。

 

確か2泊３日くらいの弾丸スケジュール、

前情報もそこそこに劇場に足を運び、

舞台の幕が開けたその瞬間から、

気づけばこの作品の虜になっていました。

 

全てにただただ圧倒されて、

心はぐるぐると掻き立てられ

涙で顔はくしゃぐしゃになり、

会場を出る頃には前を向く強い力に変わっていました。

 

自分の音楽活動を続けて来ながら、

いつかこの作品に携わりたい、

いつかあのステージに立ちたい！

と願い続けていました。

 

そしてついに、

それを叶えるチャンスをいただくことが出来ました。

 

 

この偉大なる作品、

それを愛し守り続けている方々、

過去のキャストの方々やファンの皆様、

その全てに敬意と愛と情熱を捧げて、

チームの一員として全身全霊で向かい合いたいと思います。

何卒、応援をよろしくお願い致します！！

 

2016年 12月8日

光永泰一朗

http://www.tohostage.com/rent2017/